この記事は新型コロナウイルスのことが記載されています。
ぼく自身が新型コロナウイルスに感染し、かなり苦しめられました。
その記録のため、そしてまだ感染していない人のために感染するとどういったことになるのかということを知ってもらえたらと思います。
ただし、あくまでぼくの場合であって誰もがこれに当てはまるわけでもありません。
こういうパターンがあるのだなということを知っていただけたら幸いです。
Contents
4月1日(金) 忍び寄るコロナ
この日の夜に娘が通う保育所から園児の1名が新型コロナウイルスに感染したというメールが送られてきた。
濃厚接触者にはならないが、可能な限り保育所には通園しないようにという通達だった。
これまでも娘たちの保育所や学校で感染者が出ることは多々あり、オミクロン株になってからというものコロナが忍び寄ってきている感覚があった。
ただ、まだ自分たちが感染するとまでは考えておらず、怖いなーと思っていただけだった。
4月2日(土) 歩けない
この日は仕事。
休みでまだ寝ている娘たちを後目に出勤した。
出勤数時間後に妻から着信があり、次女が歩けない・立てないと言う。
すぐ職場を離れることも出来ず、妻が整形外科に連れていってくれる。
しかし原因はわからず、成長痛か、単純性股関節症かな?と言われる。
保育所からも通園時特に何もなかったと。
しかし、その夜に発熱し救急車を呼ぶことに…。
搬送先でも再度検査するも原因は不明。
次女も落ち着いてきたので、タクシーで帰ることになる。
4月3日(日) 再び発熱
この日も朝から歩けない、発熱もしているということで昨日救急車で運ばれた病院に連絡し、診てくれるということで車で移動し受診。
その際にPCR検査も実施し、次女は「陽性」という結果が出ました。
何故歩けなかったのか原因はハッキリとはしていませんが、おそらく新型コロナウイルスによる関節痛ではないかということでした。
帰宅後、家族は濃厚接触者になるため全員自宅待機。
次女ひとりを隔離するわけにもいかず、ぼくが次女と一緒に部屋に隔離されることになりました。
長女は始業式に出ることが出来ないということを知り、すごく悲しんでいました。
とりあえず買い物にも出れないし…ってことでダイエーのネットスーパーに登録。
めちゃくちゃお世話になりました。
4月4日(月) 在宅勤務開始
幸か不幸かぼくは在宅勤務が出来る環境にあったので、この日は次女のお世話もしながら在宅勤務をしました。
次女も歩けはしないものの食欲もあり、回復の兆しは見えていました。
ただ、一緒に隔離状態だったので自分も感染する覚悟はしていました。
換気もしていたし、お互いマスクはしていたし、食事の時間もずらしていたけども
次女が寂しいからって一緒の布団で寝ていたし、寝ている時はお互いに無意識にマスクずらしている時もあって感染らないわけがないとさえ思っていました。
そして、この日の夜に三女が発熱。
二度目の119番。
搬送先で「陽性」であることが判明しました。
4月5日(火) 妻も長女も発熱
この日は次女の電話診療があり、薬も減らしていってOKとの指示。
次女は熱も下がり、少しずつ歩けるようになっていました。
しかし、妻と長女も発熱。
特に妻は完全にぐったりで布団から出ることが出来なくなりました。
4月6日(水) 全員感染
朝からぼくも発熱し、近くの病院で検査してもらい、全員の感染が判明しました。
もうこなってしまっては隔離も意味がないのでは? ということで一緒に生活することになりました。
職場にも状況を伝え、有給で休んでいくことになりましたが…。
結局自分にしかわからない仕事もあり、39℃近くある状態でも仕事をするはめに…。
在宅勤務が出来るというのは時に残酷です。
4月11日(月) 在宅勤務再開
幸いにもぼく以外の家族は3~4日でみんな回復。
ぼくも一旦は熱が下がったため在宅勤務を再開しました。
この週は在宅勤務をして、翌週から職場復帰する予定でした。
コロナ感染時の待機期間
発症日を0日目として7日間経過を観察する。
7日間で症状が落ち着いた場合は10日目で待機は終了。
11日目から外に出ることが出来る。
ぼくの場合は発症日が4月5日だったため4月12日時点で症状が落ち着いていれば4月16日から外出可ということになっていました。
(ただし、症状が続いている場合は落ち着いてから3日後)
4月15日(金) 再び発熱
この日も在宅勤務で働いていました。
翌週から出勤する予定でいましたが、咳が治まらないことは気になっていました。
保健所からは自宅待機の目安は発熱があるかどうかということで、咳に関してはご自身で判断してくださいということでした。
しかし、この日の夜に再度発熱。
翌週から出勤することは叶いませんでした。
4月18日(月) 寝込む
出勤するどころか発熱が継続し、有給を取って休むことに。
ただずっと熱があるということではなく、16日からのパターンとして
朝|平熱
昼|昼に向けて徐々に熱が上昇し、39℃近くまで上昇
夜|徐々に熱が下がり、寝る段階では37℃台に
そして翌朝には下がっているものの、昼に向かってまた上がる…の繰り返しでした。
この時から保健所とのやりとりで毎朝インターネットから健康報告をすることに。
このへんのシステムは地域によって異なると思いますので、保健所の指示に従って対応してください。
4月21日(木) 入院
熱が上がったり下がったりの状態が何日も続き、どうしたらいいのかわからなくなっていましたが、保健所より入院の打診があり急遽入院することになりました。
色々検査してもらい、この日のうちに肺炎になっていることが判明。
点滴で抗生物質を入れることになりました。
「まさかこんなことになるとは…」というのが正直な気持ちでした。
同じ病室には酸素を入れている、ぼくより重度な方もいらっしゃいました。
初日はなんだか眠れませんでした。
4月22日(金) ようやく療養できる
入院すると本当に何もすることがない。
さすがに入院している人に仕事が振られることもない。
ぼくも「仕事はしない」「療養に専念する」と決めていました。
子供たちもいない、仕事もしなくて良い。
ここにきて初めてちゃんと療養することが出来たという気持ちでした。
とはいえ、暇なのでパソコンやらタブレットやら持ち込んでいたぼくは漫画読んだり、映画観たり、有意義? に過ごしていました。
契約しているmineoのギガ数は初日でほぼ使い果たし(3G契約で繰越で10G近くあった)DSDSでもう一つ契約していた楽天モバイルに切り替え。
楽天モバイルには本当に助けられた~無制限って素敵。
4月24日(日) コロナ医療現場の現状
入院初日の採血の際にもそうだったのですが、看護師の採血が下手過ぎる…。
手順も指導されながらだし、手震えてるし、めちゃくちゃ怖いし、めちゃくちゃ痛い。
初日の採血の後は腕がパンパンに腫れ上がり腕を曲げたり上げたり出来ない状態でした。
そしてこの日も採血。
同様にめちゃくちゃ怖いし、めちゃくちゃ痛い。
初日の時には実習生か新人ナースなのかと思い「実習ですか?」と聞いたら指導していた看護師が「いや、多分私より長いですよー」と。
最初は「???」だったが、これは所謂コロナで駆り出されている潜在看護師なのだろうか?と勘ぐってしまった。
なんにしても腕が痛すぎる。
もう採血は勘弁してほしい。
4月25日(月) 点滴終了
1日3回投与していた点滴だが、25日の分で終了となった。
血液検査の結果も良好で炎症の値は下がってきているとのことだった。
ずっと刺さっていた注射針が抜けるのは何だか嬉しい。
咳は相変わらずあったけど、日曜日から発熱も落ち着いていた。
4月26日(火) 病状の説明
医師とCTの画像や血液検査の結果をを見ながら病状の説明を受けた。
肺炎は完全に治るまでには数ヶ月かかるらしく退院後も経過観察し、7月に再度CTを受けることになった。
この日は微熱もあった。
完治するまで数ヶ月かかるのであれば微熱が出ることもあるんだろうか。
無理は禁物ということらしい。
28日に退院する予定となった。
4月27日(水) 一般病室へ
隔離が解除され、コロナの病室から一般の病室へ移ることになった。
持ち物は汚染されているので、ということで最低限の物以外は袋に二重で入れられ出さないように指導される。特に衣類やタオルなどには特に厳しく初めてこの病院の病衣を着ることになる。
スマホ持ち歩けないから病衣にポケットつけてくれ。
4月28日(木) 退院
調べてもよくわからなかったが、コロナによる入院に関しては補助があるらしく、ほとんどお金はかからないそう。
ただし、26日の時点で隔離解除になっているためそこからは通常通り料金がかかるという話だった。
この日は保健所からの書面が届かないと正確な金額が出せないということで預り金として1万円支払い、無事退院。
妻の親が車で迎えに来てくれた。
ありがたや。
退院して、家に帰ってきて荷物を下ろしたら、すぐにもう一度家を出た。
久しぶりに外に出て、散歩した。
すごく気持ちよかった。
もう季節感がよくわからなくなっていて、とりあえず歩いていたらめちゃくちゃ暑かった。
手続き等
休んでいた期間を全て有給にしてしまうとほとんど有給を使い果たしてしまうので、傷病手当を受けることにしました。
簡単に傷病手当を説明すると
一定期間病気や怪我等で働けなくなった場合に給与(標準月額)の3分の2の補助を受けることが出来る制度。
ただし、有給を使っちゃうと傷病手当が使えないですが、有給を使うか欠勤にして傷病手当を受けるかの選択は出来るので、状況に応じて使い分けるというところ。
ぼくの場合は子供が3人いて、今後も子供のために有給使わないといけないこともあるので今回は傷病手当を受ける選択をしました。
コロナによる入院の補助に関しては保健所から書類が送られてくるということでした。
4月30日(執筆時点)ではまだ届いていません。
コロナになった感想
症状は人によって違いますし、重度になると生死をさまようこともある恐ろしい病気ですが、ぼくはそこまでではありませんでした。
咳き込んで眠れないということもありましたがコロナというより肺炎による症状だったと思います。
コロナになって一番大変だったのは、「いつになったら普段の生活に戻れるのだろうか?」という不安だったと思います。
終わりが見えないんですよね…。
正直コロナで長期間休んでいたせいでぼくの仕事に関する状況は一変しました。
ちょっと出勤するのが恐ろしいほどに。
色んな情報が錯綜していて、何を信じていいのかわからないと思います。
また人によって状況や症状も異なりますので、いち参考としてなにかの助けになれば幸いです。
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