あなたはソーシャルワーカーとして自由に楽しく働けていますか?
おそらく「YES!」とはっきり答えられる人は少ないのではないでしょうか?
その1つの理由はソーシャルワーカーが組織や施設に縛られて自由にソーシャルワークを実践できないことだと思います。
今回はソーシャルワーカーが自由に働いていくための提案をしていきます。
Contents
独立型、フリーランスとして働く

最近は独立型社会福祉士も増えてきました。
しかし、独立して働くソーシャルワーカーにも悩みは多いのではないでしょうか?
事務所は必要?
士業の中には独立することを前提としており、事務所をかまえることを定められている資格もあります(行政書士、司法書士、弁護士など)が、社会福祉士には必ずしも事務所をかまえることを求められてはいませんので、フリーランスとして働いていくことは可能です。
最初から立派な事務所をかまえてしまうと家賃などの負担が重くのしかかってくるので気をつけましょう。
自宅開業がありならそれでもOKですが、商用としての利用を管理規定でNGにしているところもあるので、お住まいの家の管理業者や不動産業者に確認しましょう。
マンションならマンションの管理規定を確認してみてください。
規約で禁止されているのに自宅開業をしてしまうとバレた時に退去させられるなどの痛いしっぺ返しがありますので気をつけてください。
自宅開業が難しい時は、シェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィス、コワーキングスペースなどを利用するなど費用を抑えることも検討してください。
上記のようなオフィスをシェアするサービスには色々な付随してくるサービスも多くあります。例えば、
- Wi-Fi完備
- 電話転送、電話取次ぎサービス
- 受付サービス
- 貸し会議室
- 郵便受け、転送
- フリードリンク
- コピー機、シュレッダー無料
- 起業相談・支援
などなどです。それぞれシェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィス、コワーキングスペースによって特色は異なりますので気になったら見学してみてください。
どうやって稼ぐの?食べていけるの?
これは独立を目指している方にとっては気になるところではないでしょうか?
結論から言うと可能だが、ビジネスの観点もないと苦しいというのが実情です。
成年後見人を主な業務とする
おそらくほとんどの独立型社会福祉士はこれです。
まず成年後見人を受託したければ、社会福祉士会の権利擁護センター「ぱあとなあ」へ成年後見人名簿に登録することが必要です。
登録するためには、社会福祉士会の基礎研修を受講し、そのうえで成年後見の研修を受講する必要があります。
名簿に登録することで「ぱあとなあ」から成年後見の仕事を受託することが可能になります。
成年後見の報酬は、被成年後見人の財産によって家庭裁判所が決定しますが、財産の多い人の成年後見の仕事は弁護士や司法書士に流れることが多いです。
社会福祉士が受託する成年後見の仕事の報酬は一人あたり月2万円になるでしょう。
成年後見人だけを生業にしていると苦しいのではないか・・・と思います。
ダブルライセンス、トリプルライセンスを目指す
他の資格を取得することで業務の幅は広がります。
社会福祉士と親和性が高いのは
- 精神保健福祉士
- ケアマネージャー
- 行政書士
- 司法書士
などでしょうか。他にも他業種の資格を取得して【福祉 ✕ ○○】を目指していくと他のソーシャルワーカーにはない価値を提供していけることになります。
他にはない特色を出していけると一歩抜きん出ることができるのではないでしょうか。
新たな地平線を探る
福祉業界の低賃金、人手不足などが叫ばれて久しい昨今ですが、ITやAIが進化してきており、転換期に差し掛かってきています。
まだまだアナログなところも多い福祉業界ですが、時代についてこれないところはこれからどんどん淘汰されていくというのが筆者の考えです。
ならば、フリーのソーシャルワーカーも今までの常識にとらわれることなく、ネットやITなどを駆使して新たな仕事を生み出していくことが必要です。
またこれは古い体質の組織に在籍しているとなかなか出来ないことでフリーだからこそ出来ることではないでしょうか。
ソーシャルワーカーもこれからはテレワーク
最近は国主導でテレワークを進めるようにと言われていますが、ほとんどの職種で業務的にテレワークは難しいという回答が出ているそうです。
ほんとうにそうでしょうか?
テレワークとは?
まずテレワークとは、簡単にいうと在宅勤務のことです。
tere = 離れた場所で
work = 働く という意味の造語です。
完全に在宅勤務というのは難しい
しかし、完全に在宅勤務をするということではなく、もう少し柔軟な考え方で良いでしょう。
例えば
週1回だけオフィスに行く
オフィスに行く必要がある時だけ行く
などです。
福祉の仕事を完全にテレワーク化することはさすがに難しく、、もちろん業務によっては出来ないこともあるでしょう。
それでも自由な働き方を認めていくべき
しかしそれでも、これからは柔軟な働き方を組織は認めていくべきです。
ただでさえ低賃金で過酷な現場です。古い体質では優秀な人材がどんどん流出してしまいます。
福祉業界で施設を運営する側の人はよく考えてみてくださいね。
また働く側としては、自由な働き方を認めてくれる職場に就職するようにしていきましょう。
毎日のように同じ時間に出勤して働くなんてもう古いですよ。
複業という選択
いきなり独立してフリーになりますというのはリスクが大きいです。
まずは複業という選択をしてみてはいかがでしょう?
副業禁止規定があるというなら、そんな職場はやめてしまっていいんじゃないかと筆者は思います。
独立する勇気もなく、副業も出来ないというのであれば身動きが取れなくなってしまいます。
そして本業以外の仕事をする時は
副業 = お小遣い稼ぎ
ではなく
複業 = 自分のスキルを活かして本業と平行して社会に価値を与えていく
ということをしてください。
目の前のお金が目的になってしまうと何のためにしているのかわからなくなってしまいます。
自分のスキルを活かし、また複業することで自分がさらに成長していけるような複業を選択しましょう。
まとめ
ソーシャルワーカーもこれからどんどん自由な働き方を選択していってほしいと願っています。
福祉だからって遠慮することありません。
どんどんビジネスとしてお金稼いだっていいと思います。
福祉は稼げないなんて常識をくつがえしてやりましょう。
- まずはできるなら複業しましょう
- 副業禁止規定あるなら転職も検討
- 独立する時は費用を極力抑える
- 成年後見の報酬だけに頼らない
- ダブルライセンス・トリプルライセンスを目指してできる業務を増やす
- 常識にとらわれず、新たな福祉の地平線を目指せ
- 転職するならテレワークなど多様な働き方を認めてくれるところがベスト
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