今回は西宮市上甲子園町にある就労継続支援A型のソーレさんにお邪魔しました。
ぜひ、事業所選びの参考にしてくださいね。
ソーレに向いている人
- 食べるのが好きな人
- 身体を動かすことが好きな人
- 人に何かしてあげたいという気持ちがある人
ソーレの作業・プログラム
ソーレは、お弁当の製造をしている事業所になりますので、お弁当製造に関わるお仕事になります。
- お弁当調理
- 冷凍弁当の盛り付け
- シール貼り
- 発送作業
- 伝票作業
ソーレさんは表向きは「しげちゃんのからあげ」となっていますが、ソーレとしては、冷凍弁当の製造を中心としています。
調理や盛り付け等直接お弁当の製造に関わる作業以外にもシールを貼ったり、伝票作業や発送作業などもあります。
就労継続支援A型事業所なので、最低賃金は保障されています。
また、接客業務はありませんので、接客が苦手という方でもご安心ください!
ソーレの特徴
「うちはスタッフも利用者さんも一緒なんですよ。別け隔てなく、スタッフと同じように指示出すし、障害があるかないかってだけで仕事ができるできないは、そんなに変わらないですよ」
「もちろん障害によってできないこともあるし、たまにお風呂入らへん人とかいるじゃないですか。そこは飲食店なんで最低限の清潔さは必要ですけど、そういうの以外は一緒ですよ」
と当たり前のように話してくれる重森さんは、すごいなと率直に感じました。
就労継続支援A型事業所に限らず、企業の障害者雇用であっても障害のある人が、できる仕事を切り出していることが多くあり、重森さんのように「変わらないですよ」「一緒ですよ」とは、なかなか言えません。
どうして、仕事を切り出すことなく、同じように障害のある人も働ける環境を作っているのでしょうか。
「うちは調理に鍋は、ほとんど使わないんですよ」
「これは、飲食店をずっとやってきたからっていうこともあるけど、誰もが簡単に出来て安定した味を出せるようにしとかないとあかんのですよ」
「だからうちでは、スチームコンベクションオーブンというのを使っています。そこに入れてタイマーセットするだけなら学生でもできるからね」
これは、飲食店ならではというか、学生アルバイトでも覚えたら技術がなくてもすぐにできるように今までずっと工夫してきたことが、障害者支援でも活かされていると感じました。
なんとカレーですら鍋を使わないそうです!驚き!!
ソーレの想い
「食ってすごく大事やと思うんですよ」
「最初は少ししか食べられへんかった人でも、うちのお弁当を食べていくうちにどんどん元気になっていって、最近では、友人にお弁当買って帰っていったりとか、誰かのために何かしてあげようってなる」
と語る代表の重森さん。
「会社の理念としても『食つくりは人づくり』と掲げていて、食べることで人は心や身体を作っていくから、僕たちは、そのお手伝いがしたい」
「食事って人間の最も根源的な欲求なので、そこがまず満たされるようにしていかないとね。そこがクリアできると元気が出てきて、もっと色んなことに興味が湧いてくるし変わるきっかけになるから」
とも話してくれました。
ソーレのスタッフより一言
利用者さんの見学だけでなく、職員の見学でも、からあげのプレゼントがあります!
この機会にぜひ、見学に行ってみてくださいね!
ソーレの基本情報
開所日
月~金曜日(土日祝、年末年始はお休み)
開所時間
連絡先
電話番号:0798-61-7177
メールアドレス:2810sole@gmail.com
事業所ホームページ:https://www.millennium-dinning.co.jp/company/youjagata.php
運営法人
合同会社ユージャガータ(親会社:株式会社ミレニアムダイニング)
ホームページ:https://www.millennium-dinning.co.jp/
行き方
住所:〒663-8114 兵庫県西宮市上甲子園1丁目2-3 上甲子園グランドコーポ1階 しげちゃんのからあげ店舗内
JR甲子園口駅から徒歩約10分
JR甲子園口駅南口を出て、ほんわか商店街へ
ほんわか商店街を抜けると2号線に出るので、そこを右へ進みます。
2号線を進んでいくと左手にお店が見えてきます。
就労継続支援A型ソーレとは看板が出ていないので、お店に入ってスタッフに見学に来た旨を伝えてくださいね。
取材してみて中島が感じたこと
飲食業界と福祉は実はとても相性が良いのではないかと感じた取材でした。
確かにアルバイトを雇うようなチェーン店の飲食店は、基本的に誰もが簡単に調理ができるように工夫されています。
それは、つまり障害のある人も働きやすい環境ってことになるのかも。
さらに突き詰めると、障害のある人を雇うから、そのために仕事を用意しなければと考える必要は本来ないってこと。
そこで働くスタッフが働きやすく、作業内容も簡潔でわかりやすいって状況を作れると障害がある人に限らず、誰にとっても働きやすい環境になるはずです。
就労系の福祉事業所や障害者雇用をしている企業さんは、ちょっと視点を変えて考えてみると違った世界が見えてくるのではないでしょうか。