急速に進むICT化。
WiFi環境を整備していこうと思っている福祉事業所も多いのではないかと思います。
福祉事業所といえど、小規模なものから複数階ある大規模な施設まで様々です。
そこで今回は規模別におすすめのWiFi環境の整え方を解説していきます。
小規模な事業所の場合/ワンフロアのみ
ワンフロアのみで営業をする小規模な福祉事業所におすすめのWiFi環境です。
主に「就労継続支援A型・B型」や「自立訓練」「生活介護」「就労移行支援」などの通所型の福祉事業所が該当するかと思われます。
ワンフロアで営業している場合は、基本的にどういったルーターを用意しても問題ありません。
もし、少し電波が届きにくいところが発生するのであれば、中継機を用意してあげましょう。
また、どういった回線業者と契約するかですが、光回線を選択してください。
光回線が最も高速かつ安定しています。
- 光回線(ドコモ光、auひかり、NURO光など)
- 業者が用意してくれたモデム
- ルーターは何でもOK(業者が用意してくれる場合もあり)
- 電波が届きにくい場合は中継機を検討
- 光以外の回線(ADSLやケーブルテレビの回線)
- 市販のモデム
- 古いルーター(規格が変わってくるので、できるだけ新しいものを使おう)
- 電波が悪いのは諦める
中規模、大規模な事業所、施設の場合/複数階あるなど
建物に複数階あるなどの中規模・大規模な事業所、施設の場合です。
1つの建物で複数事業を展開している福祉法人や「入所施設」などを運営している場合が該当します。
複数階あると特にWiFiが届きにくくなることがあります。
そこでおすすめするのが「メッシュWiFi」です。
中継機と同様にメッシュWiFiも対応している子機を使います。
中継機を使った方法と違うのは、メッシュWiFiはどこでWiFiに繋いでも同じSSIDを使うということです。
このように広かったり、複数階ある事業所・施設で中継機を何台も設置すると、その都度WiFiを繋ぎ直す必要が出てくるため、非常に煩わしい状況になってしまいます。
- 光回線
- 業者が用意してくれたモデム
- メッシュWiFi対応ルーター
- 光以外の回線
- 市販のモデム
- 中継機を複数台使う
屋外でも使う場合
最近は外出先でパソコンを開いて仕事をすることやスマートフォン、タブレットを用いることも増えてきたのではないかと思います。
ここでは、屋外で使う場合について解説していきます。
ポケットWiFiを使う
携帯電話用の回線を受信し、WiFiとして飛ばすことができる機器をポケットWiFiと言います。
スマートフォンよりも一回り大きいくらいのサイズ感のものが多く、カバンに入れていても、そこまでかさ張ることはないと思います。
テザリングを使う
テザリングとは、スマートフォンで受信している携帯電話用の電波をWiFiとして飛ばす機能です。
スマートフォンの端末や契約によって使える場合とそうでない場合がありますので、まずは使えるかどうかの確認をしてみてください。
また、スマートフォンのデータ容量を使ってしまうので、要注意です。
SIMカードを入れて使う
SIMカードとは、スマートフォンやタブレットが携帯電話用の電波を受信するために通信業者などの情報が書き込まれたカードのことです。
このSIMカードがないと電波を受信することができません。
タブレットやノートパソコンでもSIMカードを入れて使うことができる端末もありますので、直接SIMカードを入れて、携帯電話用の電波を受信しながら使う方法です。
SIMカードには、規格がありますし、端末側にも受信できる電波帯が違うことがありますので、そこはよく確認をしてから活用してください。
まとめ
今回は福祉事業所のWiFi環境整備を規模毎と屋外で使う場合に分けて解説しました。
ちょっと間違えるとすごく使いづらかったり、改めて整備し直すとなると余計な経費がかかってしまうこともあります。
ぜひ、WiFi環境整備の参考にしてくださいね。