こんにちは!
メガネのソーシャルワーカー事務所の中島です。
今回は、新しい挑戦として就労継続支援B型事業所を来年4月1日オープンを目指して動き出しましたので、そのことについてお知らせをしていきます。
法人化するの?
今回、就労継続支援B型事業所を作っていくにあたり、NPO法人を立ち上げます。
しかし、メガネのソーシャルワーカー事務所を法人化するわけではなく、あくまでメガネのソーシャルワーカー事務所の代表(個人事業主)としての僕と、NPO法人の代表理事として両方を運営していくことになります。
どうして事業所を作ろうと思ったの?
こちらの動画でもお話しているのですが、僕はVTuberとしても活動をしています。
VTuberとして活動するようになったのは、匿名性が相談のハードルを下げると実感としてあったからです。
しかし、匿名性が高いと「本当にこと人を信用できるのだろうか?」と感じる人もおられ、信用性が低くなるというデメリットもありました。
そこを解決できるのがVTuberという形だと思っています。
さらに活動をしていく中で引きこもりや生きづらさを抱えている人のサポートをしている任意団体「V福祉プロジェクト」に出会い、引きこもりの方へ対する窓口の役割を果たすことが出来るのではないかと感じました。
今の日本においては、あらゆる理由や背景があって、引きこもりの状態にいる人がたくさんいます。
さらに何かしらの制度を使おうと思った時であっても役所に直接行って申請が必要であったり、仮に就労継続支援B型を使おうと思ってもオンラインで支援してくれるところは、ほとんどありません。
そういった現状を変える力がVTuberにはあると僕は思うのです。
どういう事業所を作るの?
障害福祉サービスなので、当然利用の対象となるのは障害のある方、精神疾患を抱える方になってくるのですが、その中には公共交通機関を使うのが苦手である人もいれば、人とのコミュニケーションが苦手であったり、先述したようにそもそも引きこもりで家から出ることができない人もいます。
そういった方々にとっては、オンライン(在宅)で支援していくことは、とても重要です。
じゃあオンラインだけで支援をしていくのか?
といったご質問もいただきましたが、決してそういうわけではありません。
オンラインとリアルの支援は、どちらにもメリット・デメリットがありますし、出来ること出来ないことも、それぞれあります。
僕達がやろうとしていることは、オンラインとリアルの架け橋になることです。
そのためにVTuberやメタバースも活用していきますし、家を出ることが出来るようになってきたら事業所への通所もしていけるでしょうし、リアルでしか出来ない支援もしていけると思います。
どういった作業をするの?
VTuberの多くはクリエイターですので、クリエイティブなことが得意な方が多くいます。
僕自身VTuberであることもあり、そこのつながりがたくさんあります。
このつながりを活かし、VTuberにクリエイティブなことを利用者さんに教えてもらい、それを仕事にしていけたらと考えています。
具体的には動画の編集やイラスト、ライティングなどです。
こういった作業を仕事にしていくのには、在宅でやりやすいこともありますが、もう一つ理由があります。
どうしてB型なのか?
先ほど、クリエイティブなことを作業にしていくことには、もう一つ理由がありますとお話しましたが、何故B型事業所なのか?ということにも繋がってくるお話になります。
そもそも僕は、障害者雇用制度には反対の立ち場です。
もちろん現状は、この制度によって障害のある人が就職出来ている人もいるわけで、一概に批判出来るわけではありませんが、僕はこういった制度がなくても働ける社会が良いなと思ってしまいます。
障害者雇用制度は、障害のある人は戦力にならないということが前提の制度設計であり、多くの企業は法定雇用率を満たすためだけに障害者雇用をしています。
その最たる例が「障害者雇用代行」です。
法定雇用率は満たしたい、でも障害のある人とどう接していいかわからないし、仕事も用意できない。
だから雇用はするけど、その後の一切のことは丸投げしたい。
そういったニーズをうまく捉えたのが障害者雇用代行会社です。
多くの場合、農園を運営しており、複数の企業から委託を受けて、雇用された障害のある人を集めて、農作業をさせる。
そういった障害車庫代行会社を利用する企業は1200社以上あるとも言われています。
これは、とても異常事態だと思っていますし、そうじゃなかったとしても障害者雇用というものは低賃金でキャリアアップもなく、そこにやりがいを感じることは難しい構造になっています。
そして、障害のある人への理解があるとも言いづらく、我慢して勤めて病状が悪化するなんてことも珍しくありません。
どうしてそうなってしまうのか…。
それは、障害のある人が今の社会システムに合わせていっているからです。
我々ソーシャルワーカーは障害はその人自身にあるのではなく、社会の側にあるという視点に立って、環境を調整していくのが仕事です。
しかし、実際には環境の調整は不十分で障害のある方が我慢を強いられている状況です。
だから、僕は障害者雇用、一般企業への就職を目指しません。
我慢してまで働く必要なんてありません。
無理してマジョリティに最適化された企業の中で働くよりもフリーランスで働いていく方がよっぽどマシなのではないかというのが僕の考えです。
フリーランスで食べていくための武器となるのがクリエイティブスキルなのです。
「フリーランスとして食べていくなんて、そんな簡単なことではないでしょ」
そう思われる人もいるかと思います。
しかし、例えばアメリカにおいてはフリーランスとして働く人は全体の36%と言われており、フリーランスとして働くことはもはや普通のことになりつつあります。
日本においてもフリーランスとして働く人は少しずつ増えてきていますし、終身雇用が崩壊した日本において、就職して企業で働くことが必ずしも安定とも言えなくなってきたと僕は思います。
フリーランスとして食べていくのに難しさを感じるのは、その方法を知らないし、周りにそういう人がいない(モデルケースが存在しない)からなのだと思います。
そういう意味ではフリーランスとして3年目に突入する僕が教えられることもたくさんあります。
普通は福祉事業所のスタッフはフリーランスの経験なんてないでしょうから、教えられないんですよね。
これはとても強い個性になるのではないかと思っています。
B型でスキルを学び、そしてB型が取ってくる仕事をこなしてもらいつつ、自分でも仕事を取ってこれるようになれば、B型を離れて独立していけると良いなと思っています。
だからB型が最適なのです。
アンケートのお願い
就労継続支援B型事業所を開設するにあたって、障害のある当事者の方にアンケートを実施しています。
特典というわけではないのですが、アンケートにメールアドレスを記入してくださった方には、今後の動向や裏話、ちょっとタメになるお話なんかをメルマガで配信していきますので、楽しみにしてもらえたらなと思います。
アンケートはこちらから。
チラシを用意しているので、もしチラシを置いても良いよという方がいましたら郵送させていただきますので、ご連絡いただけると幸いです。

もしSNS等で拡散しても良いよという方がいましたら「#VTuberが支援するB型事業所」のハッシュタグをつけて発信していただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
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お仕事のご依頼を受け付けております。