統合失調症は、一般的な精神疾患で、全世界で100人に1人が罹患していると推定されています。
この記事では、統合失調症に関する3つの重要な事実を紹介します。
それぞれ、病気の症状、治療方法、患者さんの社会生活における支援方法について詳しく説明していきましょう。
また、統合失調症に苦しむ人々が病気を理解し、病気と向き合う力を身につけるための情報も含んでいます。ぜひご一読ください。
統合失調症の概要
統合失調症は、さまざまな精神病症状を特徴とする精神疾患です。
統合失調症の症状には、幻覚(誤った感覚)、妄想(誤った信念)、思考の乱れ、言葉の乱れ、感情の低下、運動機能の制限、意欲の欠如などがあり、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
はっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝やストレスなどが発症に影響しているとも言われています。
統合失調症は、とても複雑な疾患なので、症状、治療法について知っておくことが重要です。
統合失調症の症状
統合失調症は、身体的、心理的、社会的機能に影響を及ぼす様々な症状を伴います。
統合失調症の一般的な症状は、陽性症状、陰性症状、認知機能障害の3つに分類されます。
陽性症状
陽性症状は、人の思考、気分、行動の変化を伴います。
陽性症状の例としては、
- 妄想
- 幻覚
- 思考の乱れ
- 行動の乱れ
- 感情の平板化
などがあります。
陰性症状
陰性症状には、その人の機能における欠陥の存在が含まれます。
陰性症状の例としては、
- 無気力
- 無感動
- 社会的引きこもり
などがあります。
認知機能障害
認知機能障害は、集中力、記憶力、実行機能等が変化・低下してしまいます。
統合失調症の治療
統合失調症の治療は、薬物療法と心理療法、環境の調整など複合的におこなわれます。
特に陽性症状が強い場合には、まず薬物療法を用いていくことが多い。
心理療法では、認知行動療法、家族療法、社会技能訓練などをおこないます。
ある程度症状が落ち着いてくると、薬物療法と同時並行していくことがあります。
統合失調症の方への社会的支援
社会的支援は統合失調症の方にとって治療プロセスの重要な一部となりえます。
自分を支え、病気を受け入れ、理解してくれる安定した社会環境を持つことは、とても重要。
友人や家族、医療機関やその他支援機関も含め、統合失調症の方を支えていく環境を構築していくのです。
誰もがひとりでは生きていけません。
病気を抱えているのであれば、なおさらです。
あなただけのあなた自身のためのサポートチームを作ってくださいね。
統合失調症の方をサポートしてくれる機関
統合失調症を抱えながらでも地域の中で生活していくことは可能です。
ここでは、地域生活をサポートしてくれる機関の一部を紹介します。
訪問看護
地域生活していくことになったとしても治療が終わったわけではありません。
病院には、引き続き通院していく必要があります。
しかし、薬の飲み忘れや、通院日を忘れていた、自宅で調子が悪くなったなど自宅で生活しながら治療を継続していくことが困難な時もあります。
地域での医療面のサポートをしてくれるのが、訪問看護です。
自宅に看護師が訪問し、医療面のサポートや日々の体調管理をしてくれます。
利用するためには、主治医の指示書が必要になりますので、直接訪問看護の方に相談するか、主治医に相談してみてください。
障害福祉サービス
診断書もしくは、障害者手帳があれば、様々な障害福祉サービスを利用することが出来ます。
自宅の清掃や調理などをお願い出来る訪問介護サービスや、就職のサポート・訓練をしてくれる就労移行支援サービスなどがあります。
障害福祉サービスの利用をするのであれば、市役所の障害福祉の窓口で相談してみてください。
地域によっては、障害のある方の総合窓口を設置しているところもあります。
精神保健福祉センター
精神病で困っている、悩んでいる方の相談やサポートをしてくれる機関です。
あらゆる相談、サポートをしてくれるので、困った時に、まず相談してみると色々と教えてくれるかもしれません。
全国に設置されているため、最寄りの精神保健福祉センターに問い合わせてみてください。
まとめ
統合失調症は身体的、心理的、社会的機能に影響を及ぼす可能性のある精神疾患です。
しかし、しっかり治療を受けて社会の中でのサポート体制を作れたならば、安定して地域生活していくことは可能です。
統合失調症について理解すること
しっかり治療を受けること
地域での環境調整、サポート体制の構築
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